下痢のときは食物繊維を減らすとお腹にやさしい

食事

腸内環境の改善に良いとされる食物繊維ですが、下痢のときは逆に悪化させることがあります。

食物繊維の中でも便秘に良いとされる不溶性食物繊維は、下痢には避けたほうが良い食べ物になります。

その理由と食材をご紹介します。

下痢のとき、お腹にやさしい食事とは

 

下痢の原因が、①細菌性でも、②腸の炎症によるものでも、症状がひどいときは腸を休ませる必要があります。

下痢のときは腸に負担をかけない食べ物を心がけましょう。

腸にやさしい食事

腸の負担にならない食事の基本は次の3つです。

  1. 脂肪が少ない
  2. 刺激が少ない
  3. 消化が良い

脂肪が少ない食材

脂肪の大部分は小腸で消化されますが、未消化の脂肪は大腸に到達し、大腸に刺激を与えます。

刺激が少ない食材

強いスパイスは腸への刺激も強いです。とくに唐辛子に含まれているカプサイシンは腸に刺激を与え、ぜん動を活発にします。

下痢のときは、ぜん動運動を刺激するのは逆効果ですね。

消化が良い食材

食べ物は小腸を通過するまでに消化されます。消化されなかったものが大腸まで到達して、大腸で水分が吸収されてから、便となって排出されます。

食物繊維の大部分は消化されず大腸まで流れ込むので、敏感になっている腸には負担がかかります。

下痢のときに良い食物繊維、悪い食物繊維

 

食物繊維は、①不溶性食物繊維と②水溶性食物繊維の2種類に分類されます。

2つの違いは、文字通り違いは水に溶けるか、溶けないかです。

不溶性食物繊維の役割

便秘に食物繊維が良いと言われていますが、その効果の大部分は不溶性食物繊維の働きです。

不溶性食物繊維の性質を見れば便秘に良いと言われているのがわかりますね。

  1. 腸の内壁を刺激する
  2. 便のかさを増す

不溶性食物繊維で刺激された腸は、ぜん動運動が活発になり便の排出を早めます。

ただし、腸に炎症があるなど、腸内が敏感になっているときは、内側から腸を食物繊維でこすっているのと同じ状態です。

腸内も皮膚と同じで、炎症や敏感になっているときは、さわったり、刺激を与えたりしないようが良いですよね。腸内も同じです。

下痢のときの不溶性食物繊維は腸内を刺激してしまいます。

細菌性の下痢のときも腸は敏感になっているので、刺激は避けたほうがいいです。

◎不溶性食物繊維が多い食品

葉物野菜
大豆、あずきなど:豆類
おから
エリンギ、えのき:キノコ

水溶性食物繊維の役割

水溶性食物繊維の特徴です。

  1. 腸の中の水分を保持する
  2. ゼリー状として腸を通過する
  3. 善玉菌のエサになって腸内環境の改善に役立つ
  4. 有害物質を吸着させて体外へ運ぶ

不溶性食物繊維と違って腸を刺激しません。

特徴のひとつ、腸の中の水分をゼリー状という性質は、下痢のときに大腸の増えすぎた水分をまとめるのに役立ちます。

◎水溶性食物繊維が多い食品

水溶性食物繊維は、ネバネバ、ヌルヌルの食品に多く含まれます。

ワカメ、昆布などの海藻類
サトイモ、ヤマイモ、オクラ、モロヘイヤ

不溶性食物繊維と違い、水溶性食物繊維は意識して摂らないと不足してしまいますね。

長期的には食物繊維は必要

 

下痢のときには腸にやさしい水溶性食物繊維を多く摂り、不溶性食物繊維は控えたほうが刺激が少なく、腸を休めることになります。

では、日常的に下痢気味の人は、不溶性食物繊維を控えたほうが良いのか、というとそうではないです。

大腸ポリープ、憩室炎などの予防には不溶性食物繊維が効果があるとされています。大腸ポリープは、大きくなるとガン化する可能性も高いので、予防のためにも不溶性食物繊維は必要です。

さらに、不溶性食物繊維は、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便が通過するのを早める役割があります。

不要な便が腸に長く留まるのは、腸に良いことないですよね。

下痢が続いているときは、不溶性食物繊維を控え、回復してきたら不溶性食物繊維を摂るようにしましょう。

まとめ

下痢のときは、水分不足だけでなく、栄養価も不足してしまいます。

下痢のときに絶食は効果的ですが、医師の管理なしに絶食して安全なのは1日くらいでしょう。

回復を早めるには、腸を休ませながら栄養もとる必要があります。どんな食べ物がよいかまとめた記事も参考にしてみてください。

腸に負担をかけないやさしい食べ物、避ける食べ物
下痢、憩室炎、手術の後などは、腸に負担をかけない食事が必要です。お茶やスポーツ飲料だけで過ごすことがきても一時的ですし栄養を摂らないと回復も遅れます。この記事では、胃だけでなく腸も休ませたい人のために、負担を減らす食べ物をご紹介します。

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