ロキソニンで胃潰瘍になる? 胃・小腸・大腸まとめて潰瘍になった話

胃腸

ロキソニン、タイレノール、アスピリンをあれこれ飲み続けていたら潰瘍が多発してしまった体験です。

便器が赤くなる下血で、ヘモグロビンが標準の半分、CRPも高く入院するはめになり、2週間ほど入院して退院しました。

治療法は鎮痛剤をやめること。

粘膜の薬やら鉄分の薬などを点滴しましたが、基本は鎮痛剤をやめ、絶食することで快方に向かいました。

その体験をご報告します。

激しい胃の痛みのあと下血

頭痛がひどく市販の鎮痛剤を飲み続けて約2週間。

でも、きっかけは病院で処方された鎮痛剤です。

海外に滞在中でした。

喉の痛みが続くので病院に行ったのですが、そこで処方されたのは「アルコシア90mg」という鎮痛剤です。

非ステロイド抗炎症薬(COX-2 阻害薬)というタイプの薬で胃への負担が少ない薬なのだそうですが、どうもこれが引き金になったらしい。

その前の2週間くらいの間、頭痛がひどく鎮痛剤を飲んでいたんです。

飲んだのはロキソニン、タイレノール、アスピリンなど。

なぜ何種類も飲んだかと言うと、同じ薬を連続して飲んだらマズイかなと思ったからです。でも、今思えばどれも同じ薬を飲んでいるようなものです。

症状は食後の胃の痛みからはじまりました。

苦痛で起きていられないほど。「脂汗をかく」とはこのことかと思います。救急車を呼ばないとまずいと本気で思いました。

日本だったら即病院に行っていたと思いますが、海外滞在中だったので躊躇したんです。

横になって2時間ほどガマンしていると治まるのも放置した理由です。

数日、同じことを繰り返した後、軽く夕食を摂ったあと、下痢をして便器を見たら下血していました。

現地の病院の救急外来へ行きそのまま入院です。

翌日、胃カメラと大腸内視鏡検査したところ、胃と大腸に複数の潰瘍が見つかりました。

原因と治療法の説明を聞いてもハッキリしないので病院には2泊して退院し、翌日日本へ。

帰国の翌日病院の行き、内視鏡検査のデータを持って外来の診療を受けました。血液検査の結果、炎症反応を示すCRPがやや高め(1.9)、ヘモグロビンは正常値の半分くらい(7.5)でした。

地下鉄で降りてホームまで階段を登ったら貧血で歩けず、立ち止まって休憩しなければなりせんでした。ろくに食事してなかったのも原因でしょう。

日本に帰国してから入院まで6日。ほとんど固形物を食べず、ゼリーとスポーツドリンクでしのいでいたのでヘロヘロでした。

入院して絶食

 

日本の入院で大腸内視鏡検査、カプセル内視鏡で小腸の検査。

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検査結果は「鎮痛剤による潰瘍」診断されたのですが、入院してから診断結果が出るまでに1週間かかりました。

入院中は点滴のみだったため、明らかにカロリー不足。

体重は2週間で5キロは減り、血圧も最高血圧が80以下でした。何も食べてないので痛みは感じないのですが、貧血がひどく歩くのが大変でした。

診断が付いたあとは、介護食で同じみの流動食からはじめ、2分がゆ〜普通のご飯を食べて退院しました。

 

退院してから、ヘモグロビンが10を超えるのに10日かかりました。

肝心の潰瘍は、鎮痛剤をやめたときから少しずつ回復したようで、食事をはじめても痛みはまったく感じませんでした。

鎮痛剤の潰瘍はよくあるのか?

ロキソニン、アスピリン、イブプロフェンなどの鎮痛剤は非ステロイド系消炎鎮痛薬に分類される薬です。英語を略してNSAID(エヌセイド)またはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれています

タイレノール(アセトアミノフェン)はNSAIDsに入るという説と、別という説があってどちらなのか分かりません。

とにかく、NSAIDsによる潰瘍の報告は数多くあるようで検索するといくつもの記事が見つかります(どれもPDFですが)。

消化性潰瘍診療ガイドライン – 日本消化器病学会

独立行政法人医薬品医療機器総合機構にもNSAIDsの潰瘍の報告

香川県立病院の記事

厚生労働省のサイト

 

NSAIDs潰瘍になりやすいのは長期的に鎮痛剤を服用している人です。

  1. リウマチなど長期的に鎮痛剤を飲んでいる人
  2. 血栓防止のため「低用量アスピリン」を服用している人

 

NSAIDs潰瘍で検索するとデータはかなり見つかりますが、一般に知られているのでしょうか?

医師には知られているみたいですが。一般にももう少し強調したほうが良いと思うのですがどうなのか。

米国ではより強い鎮痛剤「オピオイド系鎮痛剤」で年間三万人の死者が出て問題になっていますが、それに比べれば軽いのかもしれません。

鎮痛剤乱用に非常事態宣言 米大統領、中毒死増で
【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は26日、国内で鎮痛剤「オピオイド」の依存症患者や過剰摂取による死亡者が増えていることを受け「公衆衛生の非常事態」を宣言した。中毒死する人が年3万人を超えてお

とにかく、鎮痛剤は手軽に利用できますがリスクもあることをしっておきましょう。

治療法は?

治療法は鎮痛剤をやめるのが基本でした。これだけ。

入院中は絶食で点滴のみです。

 

粘膜を保護するための薬

  • レパミピド(ムコスタ)(胃粘膜保護)
  • セレガスロン(消化性潰瘍治療薬)

あとは、貧血対策の鉄剤です。

  • クエン酸第一鉄 Na錠 50mg

これだけです。

セレガスロンとレバミピド

処方された鉄剤

予防法は

鎮痛剤を飲まなければNSAIDs潰瘍は起こらないので飲まないこと。

ですが、鎮痛剤が必要なこともあります。

医師のアドバイスは

頭痛など、痛みを感じるなら鎮痛剤を飲んでも良いが間隔をあけて

というものです。

薬は効き目があるぶん副作用もあるわけです。

痛みがあるのに何もせずガマンするのも身体には悪いそうです。

何もせずに痛みに耐えるのが良いとも思えません。

頭痛などの場合、医師に相談して潰瘍になりにくい薬を処方してもらいましょう。

 

まとめ

ロキソニン、イブプロフェン、アスピリンは消化器の潰瘍を起こすことがあります。

胃に優しいと言われるタイレノールでも可能性があります。

鎮痛剤は「ついつい飲む」のではなく、長引くなら病院で原因を調べ、

連続して飲んだら、間隔を空けるようにしましょう。

 

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