プラーク、バイオフィルム、歯垢、歯石。これらの正確な意味を知っていますか?

口の健康

虫歯や歯周病など歯の健康に関心を持つと必ず目にする言葉があります。

  • プラーク
  • 歯垢
  • 歯石
  • バイオフィルム

です。どれも歯に付着する「何か」であり、ほっておくと虫歯になったり歯周病になるんだろうなと思いますが、あらためてどんな意味かと考えると自分がよくわかっていないことに気づきました。

そこで調べてみたら、違いは簡単で、

歯垢 = プラーク = 歯の表面のバイオフィルム
歯垢 ⇒ 時間がたつと⇒ 歯石

でした。それぞれの言葉の意味をちゃんと知っておくと、歯のケアにもより熱心になれますよ。以下、それぞれの意味を紹介します。

歯垢=プラーク

歯垢はDental plaqueといいますが、plaqueだけを辞書で引いても

a substance containing bacteria that forms on the surface of teeth

引用:http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/plaque

なので同じことです。

歯垢(=プラーク)とは、歯の表面に付着した細菌の集合体なんですね。

風呂場の水回りなどに透明なネバネバ状のものができることがありますが、あれもプラークと同じもの。プラーク1mg(1/1000 g)の中の細菌は10億。含まれている細菌は約300種類。

この中にはヒトにとって良い菌も悪い菌もいます。

虫歯の原因になるのはミュータンス菌と呼ばれますが、歯周病を引き起こす菌はP.g.菌(Prophyromonas gingivalis)、T.f.菌 (Tannerella fosythia)、T.d.菌(Treponema denticola)などが代表で、数百種が関係していると言われています。

これらの菌がプラークの中で繁殖して、酸で歯を溶かして虫歯にしたり、歯肉と歯の根元の歯槽骨を溶かして歯周病を引き起こすわけです。

プラークが形成される時間

プラークは食後8時間くらいで生成されるという記述もあれば、24時間という説もあります。何でこんなに違うのかと言うと、プラークの状態は一定ではなく徐々に変化しているからなんですね。

最初は、タンパク質の膜が形成されて、8時間くらいたつと好気性菌(空気中の酸素を好む菌)が集まり、3日くらいになるとこんどは嫌気性菌(空気中の酸素を嫌う菌)が増えてくるというように、どんどん変化していきます。

虫歯や歯周病を防ぐためには1日に1度プラークを破壊すればよいと言われていいますが、人によって唾液の量や歯並びの違いなど個人差もあるので、24時間というのはだいだいの目安でしかないんですね。

プラークを除去する方法

プラークはネバネバ状で歯に張り付いていてるので、うがいでは落とせません。

ですが、歯ブラシやデンタルフロスを使えば取り除けます。

歯磨き

歯医者さんでプラークコントロールという言葉をよく聞きませんか? これは、プラークを口の中から除去する作業全体を指します。なので、歯みがき、デンタルフロス、歯間ブラシを使うことも含まれるし、歯医者さんで行なうPMTCやエアフローもプラークコントロールです。

歯石=プラークが変化したもの

次は歯石について調べてみましょう。

不十分な歯磨きのため、プラークが長期間、歯の表面についているとき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して(石灰化)、石のように硬くなったものが歯石です。プラークは、およそ2週間で歯石となります。

引用:厚生労働省のe-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-034.html

 

歯ブラシのみがき残しのプラークは、48時間くらいたつと歯石になります。名前に「石」が付いている通り、硬いです。成分の80%はリン酸カルシウム。残りはタンパク質や細菌の死骸です。

歯石を放置すると歯周病の原因になります。歯石はリン酸カルシウムや菌の死骸なのに、歯に悪さをするのは、歯石は表面がザラザラなのでプラークができやすくなるためなんです。

歯石のつきやすい場所は、下の前歯の裏側、上の奥歯の頬側。歯石は硬いので歯ブラシやデンタルフロスでは除去できません歯医者さんでの歯石とりが必要になります。歯医者さんでスケーリングと呼ばれているのは、この歯石とりのことです。

スケーラー

歯石を取る器具は、先の尖った金属でスケーラーと呼ばれます。一般の人も手に入るので自分で行なうこともできますが、自分でやったら絶対に歯石の取り残しがあると思いますよ。

歯石は歯ぐきの中にもできて、これは自分では取れません。ほっておくと歯周病の原因になります。歯石取りは3ヶ月に1度くらいがいいとされていますが、僕は半年に1度くらいです。

歯周病の人は歯医者さんからアドバイスされるはずなので、ちゃんと従った方がいいでしょう。

バイオフィルム

バイオフィルムという言葉もときどき目にします。調べてみると、プラークと同じという人もいるし、歯ブラシで取れないのがバイオフィルムという人もいました。

英語だと「Dental plaque biofilm」と組み合わせて表示したりもします。

バイオフィルムの意味は、プラークの説明で使った「風呂場の水回りなどに透明なネバネバ状のもの」のこと。生物学の人が言う場合には、バイオフィルムになるんですね。

なので、

バイオフィルムが歯の表面にできたものをプラークという

くらいが無難な説明だと思います。

まとめ

歯垢(=プラーク)は、口の中のバイオフィルムで、時間がたつと歯石になります。

歯垢は歯ブラシで落とせるけど、歯石は歯ブラシでは落とせないので歯医者に行って歯石取り(スケーリング)をしましょう。

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