市販のロキソニンを一度に2錠飲んでも大丈夫なのか?

薬・薬局
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/imgs_product/pict_loxonin-s.jpg

頭痛薬として定番のロキソニン。市販薬では1錠を飲むように指示されていますが、医者で処方されるときは1回2錠の場合もあります。歯医者で抜歯のあとに、一回2錠処方されました。

処方せんのロキソニン(60mg)と市販のロキソニンSは成分が同じです。

では、市販のロキソニンSを2錠飲むのはなぜダメなのか、本当のところを調べてみました。

処方されるロキソニンとロキソニンSの違いは?

市販薬であるロキソニンSの「使用上の注意」を見てみると、

  • 1回量1錠
  • 1日服用回数2回まで

となっています。

処方箋薬はどうなのか、くすりの適正使用協議会の説明を見ると、関節リウマチや抜歯など特定の場合のみ1回2錠服用できるようです。

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後・外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛:通常、成人は1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)を1日3回服用します。頓用の場合は、1回1〜2錠(60〜120mg)を服用します。
急性上気道炎の解熱・鎮痛:通常、成人は1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)を頓用します。原則として1日2回までとし、1日最大3錠(180mg)を限度とします

でも、他の症状でも医者に2錠処方された人もいます。

その理由は、

独立行政法人医薬品医療機器総合機構の説明文によると、

飲む量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決めます。

なんだそうです。

  • 処方箋のロキソニン(60mg):医師が判断すれば1回2錠でも良い
  • 市販薬のロキソニンS:1回1錠まで

ということです。以下、その理由を考えてみました。

成分は同じ

処方薬も市販薬も成分はどちらもロキソプロフェンナトリウム。錠剤のまん中の割線と刻印以外はまったく同じです。

ロキソニンSは、医療用「ロキソニン」と成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形 いずれも同じです。異なる点として、ロキソニンSには外観上、錠剤に割線、刻印が入っておりません。また、本剤は頓服・短期使用であり、医療用とは用法・用量、効能・効果が異なります。

引用:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/faq/faq_loxonin-s.html

同じ成分なのに何で市販薬は1錠だけ?1日に飲める量も少ないのはなぜ?

ロキソニンSは市販薬のため、患者の状態を医師も薬剤師も管理できないので処方箋薬にくらべて使用が制限されているようです。

もっとも、僕は親知らずを抜歯したときに歯医者さんから処方されたときは、「痛かったら2錠飲んでね」と言われました。患者の状態が管理されていたとはとても言えませんが…。

医者が処方する場合は痛みの原因が明確だからだと思いますが。

でも、市販薬だと何の痛みに服用されるのかわからない。原因の分からない痛みで、多めに服用されても、製薬会社も薬局も責任とれないということで、服用は1錠だけ、ということになっているのでしょう。

実際、ロキソニンには副作用があります。

ロキソニンの副作用

胃腸の不調

薬には当然副作用があります。代表的なのは胃腸の不調です。

ロキソニンはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の一種で、炎症を引き起こす物質プロスタグランジンの生合成を阻害することで痛みや発熱を抑えます。そのかわり、プロスタグランジンは胃腸の粘膜を保護する機能も抑えてしまいます。

それで胃腸の粘膜が荒れてしまうんですね。

医師に処方された薬でもリウマチなどで長期的に服用している人に起こりやすい症状です。

僕は、2週間くらい市販の鎮痛剤(ロキソニン、アスピリンなど)を飲んでいたら胃・小腸・大腸のすべてに潰瘍ができてしまいました。

ロキソニンで胃潰瘍になる? 胃・小腸・大腸まとめて潰瘍になった話
ロキソニン、タイレノール、アスピリンをあれこれ飲み続けていたら潰瘍が多発してしまった体験です。

 

それ以外の副作用

胃腸以外の副作用として注意したいのは、

  • 腎臓の障害
  • 肝臓の障害
  • 血小板の障害

です。

持病がある場合は、普段からどんな薬ならよくて、どれがダメなのか、担当の医師に相談しておくといいでしょう。

3種類ある市販のロキソニンS

処方薬のロキソニンと市販のロキソニンSは同じ成分なのですが、市販のロキソニンSには、

  • ロキソニンS
  • ロキソニンSプラス
  • ロキソニンSプレミアム

の3種類があります。

処方箋薬には含まれていない制酸剤や無水カフェインなどが含まれていて、いかにも市販薬っぽいですよね。成分を見てみましょう。

<ロキソニンS>(1回1錠の成分)

ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
(無水物として60mg)

<ロキソニンSプラス>(1回1錠の成分)
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg(無水物として60mg)
酸化マグネシウム 33.3mg(胃酸を中和する)

<ロキソニンSプレミアム>1回2錠分の成分)
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg(無水物として60mg)
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg(鎮静作用)
無水カフェイン 50mg(眠気を抑える)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg(胃の粘膜を保護する)

ロキソニンSプレミアムは2錠飲んで他のと同じ分量。1錠に含まれる主成分が他の半分だからです。まぎらわしいですね。

医師の処方でロキソニンが出されたときには、胃の粘膜保護としてムコスタという薬も処方されることが多いので、ロキソニンSプレミアムは、それを意識しているのかもしれません。

結局2錠飲んでいいのか?

冒頭でも述べましたが、もう一度、結論をまとめてみましょう。

医師が処方して認めたものなら2錠飲める
市販薬は同じ成分でも1錠だけ

ということです。

繰り返しになりますが、医師が処方した場合に一度に2錠飲めるのは原因を(少なくとも医師が)把握してるからです。市販薬は理由がハッキリしなくても飲むから1錠に制限されるんですね。

では、どうしても痛みがひどかったら、どうするか?

以前は、僕は自分の判断で2錠飲でいました。

でも、これが原因で入院してしまったので今は怖くて飲めません。

担当の医師によると「痛みがあるときは、使用法を守って鎮痛剤を利用するのは問題ない」ということなのですけど。

***

ロキソニン1錠では効かずに2錠飲むことがある人は「鎮痛剤でほんとうに潰瘍が起きる」ことを意識しておいてくださいね。

ロキソニンに限らず、市販薬を数日間服用して改善しないなら、病院で原因を探したほうがいいでしょう。

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